音作りの現場で使われるモニタースピーカーというのは正確な音の表現が大得意。中でもコンパクトなアクティブモニターは小さくて音が良くて使い勝手も良い万能選手。せっかくだから、試してみなくちゃもったいない!
パソコンの横に置くのに最高なのデス、音質も使い勝手も。
おつかれさまです。ふうがです。
今日はモニタースピーカーのご紹介ということで、デスクトップの横に置くPCスピーカーとしても最高にクールなアクティブモニタースピーカーを5本探してきました。
- この記事ではこんなことがわかります。
- ・なぜモニタースピーカーっていいの?
・どんなのを買えばいいの?(しかもできるだけ安いの)
さて、モニタースピーカーって知ってますか?なんか難しそうな機材に感じてるとしたら間違いですよ!。
DTMとかパソコンで音楽をやっている人の机に置いてあるコンパクトなスピーカー、あれがモニタースピーカーです。
もちろんスタジオクラスのモニターだとバケモノみたいなサイズの物もありますが今回ご紹介するのは小型のアクティブモニタースピーカーというものになります。
小型のアクティブモニタースピーカー(名前が長いので略してモニスピ)は、その使い勝手の良さや音の再現性、小さな音で聴いても破綻しない作りなどが特徴です。
これはまさにデスクトップスピーカーに最適なんですよね。見た目もカッコいいしお値段もそこまで高くない。電気屋でヘンなPCスピーカーに大金払うならこっち買っちゃいましょう。
そういう話です。
モニタースピーカーとは?
冒頭でも話をしたとおり、小型のアクティブモニタースピーカーはいいことだらけです。順番に説明していきます。
- モニター用なので音の精確性が高い
- もともとレコーディングやマスタリング時のチェックに使われているものですから、音の再現性、音質は折り紙付きです。見た目だけのゲーミングスピーカーとは質が違います。
- 机上を想定しているのでコンパクト
- 小型モニスピはDTMでの使用を想定しているので、極端にでかかったり長かったりしません。ノートPCの両脇においたりするのもおすすめですね。
- 小音量・近距離でもしっかり聴ける
- ニアフィールドスピーカーと言って、もともと目の前に置いて聴く為に設計されているので、近距離において小音量でも音が乱れません。夜でも安心です。
- アンプなどの機材が不要
- ガチなスピーカーはプリアンプなどを別で用意する必要がありますが、アクティブスピーカーはアンプが内蔵されています。電源を差してPCと線でつなげばOK、最適な音がでます。
今ノートパソコンの内蔵スピーカーで聴いていますとか、ディスプレイについてるおまけみたいなスピーカーで聴いてますという人。世界が変わるかもしれませんよ?
それでは、実際に買うとしたらどんなものがいいのかご紹介していきます。
モニタースピーカーを紹介するよ
今回は買いやすく試しやすい10,000円台付近で揃えてみました。
とはいえ何度も言うようですがプロ機材の仲間。使い物にならないおもちゃなんて一個もありませんよ。むしろ全部ほしい!
Edifier R980T アクティブスピーカー
まずはAmazonでもおなじみ、Edifierのアクティブモニターになります。このメーカーはヘッドホンやパッシブスピーカー(アンプが必要なタイプ)などオーディオ製品を多数手がけており、ウッドを使用したモダンなデザインが特徴です。
寸法は140(W) ×226(H)× 197(D)mmと紹介する他のスピーカー達と比べるとやや大きめです。
ちょっとホームオーディオ寄りのテイストがインテリアにマッチするかも知れません。あんまりカチっとしたメカニカルなスピーカーだとお部屋に合わない・・・という方にはおすすめです。
裏面のノブでボリュームと低音の調整が可能ですね。入力はRCA端子です。
フロントにバスレフポート(空気の穴)がありますので、低音の量感は期待できますね。
- 値段を考えれば納得の品物です
- 音の抜けはイマイチ?
- 音量は十分でます、見栄えがいい
- 安かったしデザインが良いのでOK
PCだけでなく、古いステレオコンポのグレードアップやテレビ周りで使ったりするのも面白いですね。
MACKIE リファレンスモニタースピーカー CR3-X
次はMACKIEというメーカーが出しているコンパクトモニターになります。緑色のラインがクールですね。ここは主にDTM系の機材を出しているメーカーになります。スタイリッシュなPC周りでも映えるデザインですね。
寸法は140(W) ×206(H)× 180(D)mm と先ほどに比べるとやや小さいイメージ。デスクトップにちょうどいい存在感を放つサイズだと思います。
入力はフォーン端子、RCA、ミニプラグと多彩。スタジオ用機材って感じがしますね。
これはバスレフポートが後ろ側。ハリのある低音が期待できそう。
- ホワイトノイズが気になるかも?
- 低音はでているし、値段がお手頃
- 取説の日本語があやしいw
- 音に囲まれてる感がすごい!
- 音の立体感がよくわかる、ストリングスやホーン系は特に最高
ゲーミングPCとかスタイリッシュなノートPCとかとの組み合わせがシャレてると思います。メーカーも程よくマニアックでプロ感アップ。
TASCAM パワードモニタースピーカーVL-S3
そして次はタスカムというメーカーが出しているVL-S3というスピーカーです。タスカムはオープンリールレコーダー時代から続くスタジオ系音響機材のガチプロメーカーです。
本格的なモニターサウンドを手軽に導入できるこのスピーカーは80Hz~22kHzという周波数特性を実現し、そこらのPCスピーカーとはレベルの違う再生能力を秘めています。
寸法は110(W) ×170(H)× 138(D)mm とかなりコンパクト。どんどんボフボフという低音をお求めの方は他を当たったほうがいいかも。音の定位や解像度についてをこのスピーカーに求めるべきです。
バチっとしたソリッドなモニターサウンドが聞こえてきそうですね。小音量でも乱れない表現能力も◎です。
入力はフォーンとRCA、ミニプラグ。どれでもいけますね。
- モニターとして十分使える音質
- ツイーターの指向性がかなり強い
- 小音量時の音の輪郭がGood
- 置く場所のセットが少しシビア?
- AG-03と繋いでます。バッチリです。
- ワンルーム系DTMer最適解かも
- 小さいのも売りだし、この小ささで80Hz〜22kHzが出せるワイドレンジも魅力
見た目はそこらのPCスピーカー。でも中身はびっくりプロ仕様。これはたまりませんね。
Alesis アクティブスピーカー ELEVATE3
続いてはAlesis、電子ドラムやPA機器のメーカーです。いかにも電子楽器屋みたいな雰囲気が漂う一品。PCスピーカーとしてはもちろん、電子ドラムやキーボードなどの楽器の出力に相性が良さそうです。
寸法は127(W) ×191(H)× 163(D)mm と今回紹介する中では中間くらいのサイズ。
写真ではちょっとチープに見えますが、こう見えて木製キャビネットを採用しておりユニットも同社のプロ用モニターの技術を流用して作られている隠れた実力者。
フロントにヘッドホン出力があったりするのも、電子楽器メーカーらしい気遣いですね。
入力はRCAのみですが、めずらしくサブウーファ出力用のミニアウトがあります。外部ウーファーの追加で使い道が広がりますね。
低音をブーストするスイッチもついてるよ。低音大好きな開発者の香り。
- 電源の自動オンオフが便利
- 入力が過大だと音が割れやすい
- LEDがちょっと眩しい
- 音はクリアで音量も
- 悪くないと思うけど立体感がないかな?
- セカンドモニタというか仕事用の方に置きたい
あんまり目立たないメーカーだけど、使ってしっくりくる真面目さはありますね。
FOSTEX アクティブスピーカー PM0.3H
最後は大本命FOSTEXさんの登場です。フォスター電機を屋号に持つこの会社はあらゆる音響機材に携わり、知らない人はいないレベルの国産メーカーです。そこが出している2番目に小さなモニタースピーカー、これがPM0.3です。
寸法は100(W) ×185(H)× 130(D)mm とめっちゃコンパクト。こんなんで大丈夫か?っていう小ささですが、巷にはびこる安物PCスピーカーと比べるなかれ。
リスニングから映画、DTMまでなんでも使えるハイレゾ対応アクティブスピーカーなんですね。これ。
別にフォスの回し者ではないけど、できるだけちっちゃいPCスピーカー探してるならまず検討して欲しい一台。
TSUTAYAとかでそれっぽいパワードスピーカー買ってる場合じゃない。
- 自宅用サブモニタに最適な一台
- 小さな見た目だけど低音が強い
- クリアで左右の分離が良い
- ちょっと低音効きすぎかも!
- 親切丁寧というか、真摯な音がするので好きです。
- FOSTEX PM0.3Hのケーブルを純正からMOGAMIに変えたら明らかに音質が向上したのでおすすめ。
PMシリーズは用途に合わせて色々な種類がラインナップされています。自分の欲しいサイズ感に合わせて選んでみてくださいね。
スピーカーとPCの接続方法
PC(パソコン本体)とモニスピの接続は基本シンプルです。
自分のPCの出力端子にどれがついているかで判断すればOKです。通常はAUXという端子があると思います。イヤホンとかヘッドホンを差すアレです。そこでつなげれば完了です。
ちょっと凝ったオーディオボードを積んだPCやDAC、ボリュームコントローラなどをお持ちの方であればRCAケーブル(赤白のやつ)出力が付いていると思います。もちろんそちらを使ってもOKです。
ちなみに、どちらが特に優れているというわけではなく、通常使うレベルであればRCAでもAUXでも極端には変わりません。ですがあんまり作りのチープなものを使うと音質悪化(ノイズ・途切れ・かすれなど)が発生しやすくなります。
ちなみに、一般的には高級機になればなるほどRCAを採用する傾向があります。構造の違いから来る耐久性やチャンネルセパレーションなどの差が出てくるからです。(めんどくさいので覚えなくていいです)
RCAでもAUXでもどっちでもいいけど、ある程度しっかりしたケーブルがベターという事。
PCの音声出力が無い、ノイズが入る、音質が気になるという方はDACの導入もおすすめです。ちょっとマニアックに見えますが、効果は大きいです。
ケーブルもお忘れなく
前述のとおり、ケーブルはある程度品質にこだわっておきましょう。別にすごく高いのは必要ありません。でもハードオフのジャンクコーナーで30円みたいなRCAケーブルはやめましょうね。
昔のテレビについてきた適当な付属品とかで済まさないようにね。
まとめ「モニスピはいいぞ」
さて、いかがでしたでしょうか。デスクトップPCなどに相性ばっちりな小型アクティブモニタースピーカーの世界。
こんな感じの「DTMやってるぜ、ギター弾きながら曲作っちゃうぜ」な雰囲気は想像できましたでしたか。
パリっとした音質でお洒落なBGMでも聞きながら、作業頑張っちゃいましょう。
あなたのオーディオ生活にさちあれ~