USB-DACって知ってますか?DACとは「デジタル-アナログコンバーター」の略。PCとオーディオの接続にDACを使う理由とおすすめの5機種についてご紹介していきます。
実はこういうところでも音質に変化が出るから奥が深いデスね。PC直差しは卒業しましょ。
ふうがです。おつかれさまです。
今日はUSBDACという機器についてのお話です。これはデジタル入力(USBや光)を持たないオーディオ機器(アンプやアクティブスピーカー)とPCをつなぐための変換機の役割をしてくれます。
ただの変換機じゃん!と思ったら大間違い、デジタル→アナログに変換する際のロジックや回路によって音質がぜんぜん変化しちゃいます。こだわるなら抑えておきたいポイントですね。
ということで、DACの役割からメリット、よくわからないけどじゃあ買おう!という人のためのおすすめ機種をピックアップしました。では始めましょう、DACの世界。
- この記事ではこんなことがわかります。
- ・USB-DACの役割と導入するメリット
・長く使えるおすすめのDAC5機種
ヘッドホンとかスピーカーが下流と呼ばれるのに対して、アンプやDACは上流と言われる部分です。上流を買えることは音質向上の第一歩なんですよ。
USB-DACとは?なにをしてくれる?
まずは、大前提となる「USB-DACとは」についてご説明していきます。
これはPCとオーディオ機器をつなげようとした時の例です。
アンプやアクティブスピーカーにある「赤白の端子のヤツ」につなげたいのに、そんな出力がPCについてないよ!
ということで、アンプやアクティブスピーカーを始めとするオーディオ機器は基本的に以下のようなアナログ入力がついていることが多いです。
- RCA入力(赤白の端子のやつ)
- AUX入力(ステレオピンとか言われるやつ)
これらとPCをつなげて音楽を聴きたい!でもPCにはUSBしかついてないんだけどどうするのコレ?!
そんなときのUSB-DAC(USBでつなぐ、デジタル-アナログ-コンバーター(変換器))なのです。
これでPCとオーディオ機器を高クオリティのまま接続ができます。
図にも書いてあるけど、PCに初めからついている音声出力端子は音質がひどいことが多いから音楽をしっかり聴きたいなら避けたいね。
なぜUSB-DACが必要なの?
でも、なんでワザワザDACなんて用意するの?あんまり使っている人を見たことないけど。
DACってなぜ必要なんでしょうか。実際にPCをオーディオにつなぐ場合で考えてみると、
- PCからは直でアナログ出力できない場合がある
- できたとしてもPC直差しはノイズが乗ることが多い
- PC純正のDAC回路はオマケ程度で音質が悪いことが多い
という問題があります。
気にしない人はPCにケーブルを直接ブッ刺して無理やり使ったりしますが、これではせっかくいいスピーカーやアンプ、ヘッドホンを買ったとしても意味がないのです。
せっかく良いアンプ・スピーカーやヘッドホン・イヤホンを買ったのに音質向上が全然わからない!なんかササーってノイズが入っちゃうっていう人は、このあたりを見直すと改善することが多いです。
つまり、DAC部分は音質向上の伸びしろ!です。
ノイズが乗りにくいデジタル信号のまましっかりPCから引っ張ってきて、DACで良質なアナログデータに変換。そしてアンプやスピーカーに流してあげるってことだね。
ヘッドホンアンプとしてもつかえるよ
USB-DACはその構造上、ヘッドホン出力端子がついている場合が多いです。
もちろんPCのヘッドホン端子に差すのと比べると音質は言うまでもなく別モノの素晴らしさです。なので主にヘッドホン(イヤホン)を使っているよ!という人にもUSB-DACをぜひおすすめします。
高級なイヤホン・ヘッドホンの中にはインピーダンスの高い、いわゆる「鳴らしにくい」機種があります。これらはPCやスマホ直差しでは真価を発揮できません。「ボリュームをあげても音が小さい」場合はヘッドホンアンプで解決できます。
おすすめのUSB-DACを紹介するよ
なるほど、じゃあDACが欲しい!となった方のためにお手軽価格から上位機種までおすすめを5種類用意しました。順に紹介していきますね。
FX-AUDIO FX-00J
まずは入門機、「とりあえずPCからちゃんとアナログ出力(RCA)したい」という方におすすめの買いやすいお値段の一品です。必要最小限の機能とサイズですね。
しかもUSBバスパワー(USBから給電する)タイプなので別で電源アダプターやコンセント口を用意する必要はありません。ということは出先のノートPCとかでも使えるということですね。
このモデルはヘッドホン端子がないので、ヘッドホンアンプとしての機能はありませんが、DACとしての機能は十分満たしています。価格的にはかなり優秀!
Hydra HiFi DACUSB
次は少し価格帯を上げてみましょう。
ヘッドホン出力端子がつきました。ここにお手持ちのヘッドホンやイヤホンを指すことでノイズの少ないクリアな音で聴くことができますね。ボリューム調整もノブでらくらくです。
もちろん背面にはアナログ出力がありますので、アンプやアクティブスピーカーにつないで使えます。コンパクトで机の上にも置きやすいですね。色もお洒落。
コンパクトながらヘッドホン端子を備えており、USBでつなぐヘッドホンアンプとしても使えますね。使っている部品も悪くないです。色がいいですねこれ(趣味)。
TOPPING D10s
ここから一気にDAC専用機として本格的な機種をご紹介していきますよ。
このDACはヘッドホン出力はありませんが、DACとしてのスペックはかなり高いです。次世代高音質フォーマットであるDSD(昔で言うSACDのようなCDを超えた音質)にも対応しています。
AppleやAmazonMusicHDなどの高ビットレートなハイレゾ音源をしっかりとした機材で聴きたいということであれば、このクラス以上を抑えておきましょう。
将来的な拡張性も考えてしっかりDACを揃えておきたいということであれば、買っておいていい名機種ですね。
多機能DACとしては申し分ないスペックを持ちながら価格が非常に抑えられています。ただつなぐだけではなく、ハイレゾクラスの高ビットレートで使うのであれば検討したい一台
FOSTEX HP-A3
これは逆に「ヘッドホンアンプ」がメインの機械です。そこについているDAC機能が優秀なので2度おいしいという事ですね。もちろんアナログ出力が可能です。
オーディオメーカーとして有名なFOSTEXがリリースしたヘッドホンアンプですのでしっかりと音質にフォーカスを当てた設計やチューニングがされています。音作りってやつですね。
少し基本設計(発売)が古いので機能的には最新とはいかないのですが、その音の再現度・クリアさはすばらしいです。USBバスパワーなので屋外に持ち出してノートPCなどにも使えます。
ちゃんとしたオーディオメーカー製で使っているパーツもオーディオグレードの高品質なものですが、機能に対してはやや価格が高い(発売からだいぶ時間が経っているせい)
KORG DS-DAC-10R
これはだいぶハイスペックなクラスになってきました。ちょっと機能とか性能をここですべて語りつくすのは難しいので、下記にメーカー公式動画を引っ張ってきました。
高級機!!とはいえ価格で言えば3万円台。老舗オーディオメーカーがDACを出すとみんな5万とか10万、15万っていうフザけた値段が付きますので、機能でいえばこの機種を買っておけば不満はでません。
超高級機についてる5万10万の商品との違いは贅沢なパーツとか、熟練工のセッティングとかそういう世界です。
ちょっとオーバースペックっぽくなってきましたね。ここまで来ると本格的なデスクトップピュアオーディオやホームレコーディングが視野に入りますが、良い物は誰が使っても良い!
ケーブルにもこだわろう
DACにこだわり始めたらケーブルにも注意を払っておきたいですね。
間違ってもテレビとかブルーレイレコーダーにオマケでついてきた細いケーブルなんてつかっちゃダメですよ。
ケーブルや端子と言ったアクセサリに過剰なお金をつぎ込む必要はありませんが、こういう細かいところを詰めていくとシステム全体のクオリティは高まりますよね。
さぁこうやってオーディオガジェット沼に入っていくのですよ~
余談「ふうがの沼」
PCで作るピュアオーディオ環境はコダワリはじめると永遠の沼に落ちていきます。
こちらのDACは大体市価で7万、ケーブルは6000円くらいだったと思います。ここまでやるくらいならさっき紹介したKORGの買っておけばOKなので、良い子はそうしましょうね。
こだわりと音質は必ずしも比例しないのよね(教訓)
まとめ「USB-DACはいいぞ」
さて、いかがでしたでしょうか。USB-DACで始める高音質オーディオ生活。
こういうとこにこだわるのがガジェッターの本質ですよね。
実際に音質向上も望めますし、ヘッドホンを使っている人向けのデスクトップヘッドホンアンプとしても買う価値は十分あります。
さぁ、ピュアオーディオっぽいことしよう!