- この記事のざっくりしたなかみ
- ・Vtuberになりたい人におすすめできるマイクを 、実際のバ美肉Vtuber経験者が5本ご紹介します。
- ・XLRマイクを買う際に必要なもの、接続などもカンタンに説明するよ。
あこがれのVtuberになりたい!そしてボイチェンを使ってバ美肉も受肉してみたい!必要な機材ってなんなの?どれも同じに見えるデスよ・・・。
おつかれさまです。ふうがです。
マイクを使うシーンとしては色々なものがあります。ラジオ(ポッドキャスト)配信、Web会議、歌や楽器の宅録などですね。それぞれに必要な機材は少しづつ異なります。
今回は少し特殊な切り口「Vtuberとして使う」ということに特化して、おすすめのマイクを紹介していこうと思います。ボイスチェンジャーを使った通称「バ美肉」Vtuberを目指す方にもおすすめです。
実際にボイチェンを使ったバ美肉Vtuberを経験したいことがあるふうがが、経験も織り交ぜてご案内します。
いろんな種類があって、正直初めは取っつきにくいマイクの世界。実はそこまで難しく考える必要はありません。今回はVtuberとして使う上での特性なども考えて選んでいきますね。
Vtuberのマイク選びについて
マイクの種類(ダイナミックとコンデンサ)
大きく分けるとマイクにはダイナミックとコンデンサの2つの種類があります。
ざっくりと2つの違いを見てみましょう。
ということで、みなさんが一般的に触ったことのあるマイクというのはダイナミックがほとんどだと思います。カラオケとか会社の朝礼のマイクとかですね。丈夫で品質のブレが少ない為重宝されています。
ですが、細やかな声の表現ですべて決まる配信やレコーディングの世界においては圧倒的にコンデンサマイクのシェアが高いです。それほどまでに音が違います。普通にしゃべるだけで凄い情報量になります。
ことさら、声で勝負することがメインのVtuber業界においてはコンデンサマイクを選んでおけば間違いないと思います。
扱いや設定に少し壁があるものの、声の表現をする上では積極的にコンデンサタイプを使ってみることをおすすめします。
コンデンサマイクの種類
コンデンサマイクには接続方法で分けて大きく2種類あります。
- USBケーブル接続でPCと直接つなぐタイプ
- XLRケーブルでオーディオインターフェースを経由するタイプ
それぞれに長所と短所があります。自分の予算や今後の展開を考えて決めていきましょう。
- USBケーブル接続タイプの特徴
- PCに差すだけで使えるかんたん設計、設定不要
- マイク本体だけで完結するのでスペースを取らない
- 細かい設定はPCのソフト上でしかできない
- XLRケーブル接続タイプの特徴
- XLRケーブルでインターフェースを経由しPCに接続する
- ファンタム電源というもので電気を供給しないと動かない
- 高音質のものが多く、ミキサーによる調整がいろいろできる
いかがでしょうか、接続方法を図で表すとこんな感じですね。
- とりあえず余計な機材は増やさず、マイクだけでやりたい
- 細かい配線とか調整が苦手、差すだけで使いたい
- あんまり機材にお金をかけたくない
- 将来的にマイクをアップグレードしたり、買い換えていきたい
- 細かい設定やエフェクト、音のミックスをしていきたい
- 本格的なマイクの力を余すことなく使いたい
USBタイプというのは非常に便利な存在ですが、本来の録音業界であればXLRでの接続は当然の仕様。しっかり今後もやっていきたいのであれば、機材を揃えるのも手だと思います。
Vtuberに向いているマイクとは
さて、そんなコンデンサータイプのマイクの中でも実際にVtuber、そして「バ美肉(ボイチェン)」で使用する場合に向いているのはどんな特性のものなのでしょうか。
実際に「バ美声」と「恋声」というボイチェンを使ってバ美肉受肉を経験したふうがの感覚で言うと
- 音を強めに拾うピーキーな特性のほうが使いやすい
- ちょっと中音強めで声にツヤが出るタイプがおいしい
- 指向性が強く、外音を拾いにくいものが望ましい
という感じのマイクが向いている気がします。
コンデンサマイクの中でも「音の近い」、ちょっと割れそうなくらいの敏感なヤツが扱いやすいです。音場が広くて遠い特性のマイクだと音の懐は広いのですが、音量が取れなくて家で呟いているレベルだと拾いが悪いです。
また、少し息が入って生々しいくらいのツヤ感があるとGoodですね。このあたりはイコライザーの調整でもなんとかなりますが、マイクのメーカーの味付けで細かいニュアンスが変わります。
おすすめのマイクを紹介します
FIFINE K669B
まずは手頃な価格で始められるコンデンサマイクを1本ご紹介します。
FIFINEというメーカーのK669(ブラック)です。馴染みのないメーカー名かも知れませんがAmazonで流通している中華オーディオメーカーでは割と大御所です。
同じ価格帯で色々な安価マイクがAmazon等で売りに出されているわけですが、もしできるだけ失敗したくない(でも初期投資はあまりかけたくない)ということであれば是非おすすめしたいマイクです。
安物中華マイクでありがちなノイズもちゃんと抑えられており、普通に使える1本です。とにかく安く試してみたい!という方はぜひ考えてみてくださいね。
BlueMicrophones Yeti
次はUSBタイプでもっと音質にこだわりたい!という人におすすめの1本です。
このBlueというメーカーはアメリカの大きな会社です。マイクロフォンをはじめとする音響機器で高い評価を受けているので品質・性能ともに安心して使えますね。
Blue社のUSB接続のマイクもいくつか種類がありますが、中でのこのYetiは価格に対するパフォーマンス(性能)が非常に高く、多くの配信者やVtuberに愛用されています。
4種の指向性というのは「単一・無指向・双方向・ステレオ」です。難しい言葉に見えますが、要するにどっちの方向から来る音を録音するか、というのが選べるわけです。
自分一人で配信するなら単一指向性、空間全部の音が拾いたければ無指向、2人で向き合って対談するなら双方向、左右の音を表現するならステレオ、みたい選べる。つまり使い方無限大!
audio-technica AT2020
ここからはXLR接続タイプのマイクを紹介していきます。前述の通りオーディオインターフェースが別途必要になりますので、ご注意ください。
このAT2020はXLRタイプのマイクとしてはおそらく1番有名なものです。作っているのはオーディオテクニカ、皆さんも聞いたことがあると思います。ヘッドホンなども作っているあの国産メーカーです。
ある程度の配信者・Vtuberであれば必ずこのマイクを使用していた時期があるのではないでしょうか。そのぐらいマイク入門のキホンのキみたいな存在ですね。某有名Vtuberも現役で使用しているほどの安定した品質があります。
コンデンサマイク入門では、まずこいつは外せない存在です。特にこだわりがなければこれでOKです。ちなみにUSBバージョンも存在します。
BlueMicrophones SparkSL
そしてXLRタイプの上位機種の紹介に入っていきます。少し玄人の空気が漂いますね。
このSparkSLは上で紹介したYetiと同じBlue社のマイクです。前述の通り、大手メーカーの安定した品質が売りです。オーディオインターフェースの環境構築にも慣れて、もっとマイク自体のスペックを求め始めたら、こいつが最適です。
プロ仕様のXLR接続と多彩な機能を備えたSpark SLは、これまでのあなたのポッドキャスト、Twitchゲームストリーミング、YouTubeビデオを一変させる放送スタジオレベルの音声を提供します。ダイヤフラムの大きい大口径カーディオイド・コンデンサー・カプセルとJFETエレクトロニクスは、究極のプロフェッショナル・サウンドのための優れたディテールと豊かなハーモニック・オーディオを提供します。
Blue Microphones
このシリーズも有名Vtuberの常用マイクとして人気がありますね。個人録音のレベルであれば、マイクのスペック的にはこれくらいあればもう他はいらないレベルの完成度。
RODE NT1A
最後のご紹介は、せっかくなので機材勢としては一つのゴールライン。プロ機材の世界に足を突っ込む1本です。ここらの価格帯で迷い始めるとマジで沼です。
Vtuberの中でも音質にこだわる、機材ガチ勢みたいな層に入信するための1本です。もちろんこれ以上の価格のマイクは星の数ほどありますが、ここに踏み入れたということは、あなたは既に入門者ではありませんね?。
仮に今見ているあなたが、Vtuberをこれから始めるとしてこのマイクを検討しているとしたらミラクルなVtuberにのし上がる器かも知れません。それぐらいの意気込み、そして覚悟はこの価格帯の機材は必要です。
でも、安物買いのなんとやら・・になるくらいなら!ヒャッハー。
はっきり言って、NT1Aは使ったことがないので正確に評価はできませんが、これを愛用している配信者、Vtuberは結構つよつよな人です。機材沼へようこそ。
オーディオインターフェースのおすすめは?
XLR接続タイプのマイクを使うならオーディオインターフェースは必需品です。
ここでは入門にちょうどいい代表的な2機種をご紹介します。細かな機能が違いますがどちらを買っても大きな失敗にはならない手堅い商品です。
- 使いやすくまとまったデザイン、各調整を理解しやすい
- ソフト上で設定することで細かいエフェクトが使える
- iPhoneを繋ぐときに線1本で充電してくれる
- ヘッドセット(マイク付きヘッドホン)が直接つなげる
- コンデンサマイク2系統で同時に2本使える(ステレオ・ASMRなど)
- エフェクトをミキサー上で直感的に操作できる
- 音をHi.Mid.Loごとにミキサー上で調整できる
マイクを2本使う可能性があればnotepad-8FX、ヘッドセットでの音入れをする可能性があればAG06という感じで選んでOKです。個人的には調整スライダーがいっぱいある8FXのほうが好み。
慣れていないと分かりづらいオーディオインターフェース選び、新人Vtuberや配信者の方にもおすすめできる5品を以下の記事でご紹介しています。
モニタリングにも気を使おう
自分で声を入れている時や動画を編集する際、それをモニタリングする再生機器(スピーカー・ヘッドホン)はちゃんと気にしていますか?
作った動画や配信を聞いてくれる視聴者さんにどのような音が届いているか、それを確認しておかないとせっかくの高級マイクの意味は薄れます。
ノートPCやディスプレイの内蔵スピーカーみたいなものは論外として、もしチープな外部スピーカーや100均のイヤホンでモニターしているようであれば、ぜひこちらも検討くださいね。
良い音を作るためには、まず良い環境を整えるところから。
自分がどんな声を発しているのか精確に分析できなければ伸びはありません。バ美肉さんだったら、絶対にコダワリたい部分。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか、Vtuber特化のマイク選び。
あとはもうVtuberとしての肉体を手に入れて配信という大海原に身を乗り出すだけ!あなたここでマイクを買ってVtuberとして大成したら、ぜひコラボで呼んでくださいw
Vtuber、バ美肉(ボイチェン)はいいぞ。。