激戦と化したマイク市場、コンデンサーマイクが主流になりつつあるもののストリーマーなどを中心に根強い人気を誇るダイナミックマイク。今回はFIFINEさんが出したUSB/XLR両方いける斬新な商品が出ましたのでレビューしてみます!
今回もFIFINEさんの提供で!
実は管理が楽だし衝撃などにも強いダイナミックマイクは初心者にもおすすめデス
- この記事は?
- FIFINEのAM8Wについて、開封レビューや音声sampleを用いてどんなマイクかお伝えする記事です。
AmpliGameAM8Wのスペック・特徴
マイクの種類 | ダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド(マイク上方から集音) |
接続方法 | USB接続(TypeCを採用)&XLR端子 |
対応機種 | USB対応機種(XLRはAIFが別で必要) |
付属品 | ケーブル、スタンド、ポップガード |
カタログ上はよくありそうなダイナミックマイクではあるんですが、実はUSB接続もXLR接続も両方できる一味違うマイクなんですよ
ちなみにXLR接続する際は別途オーディオインターフェースが必要になる。けどオーディオ環境のアップグレードにはインターフェースは欠かせなくなるから、その時でも使えるXLR対応は強い。
AmpliGameAM8Wを開封していきます!
FIFINEさんは毎度ながら、パッケージや梱包の質感がよくてビルドクオリティの良さを実感できます。箱も大きすぎず、付属品の質も高いですね。
シンプルな中身です。マイクにはアームが固定されていてスタンドにねじ込むとスグにつかえます。付属のUSBケーブルはしっかりしていてヘボさはありません。OK!
第一印象は「思ったよりデカいな・・」という感じです。ただそこまで邪魔にはならないサイズ感。机上が狭くなるのがいやならマイクアームを入れるとなおいいですね。
セッティングするとノブが下向くけど、使用中にノブが見えない設計だとしたらなかなか考えられてる。カメラに映りこんでもおしゃれで映えです。
良いところ、気になるところ
個人的にはXLR対応なのが他と比べてこのマイクを買う理由のひとつだと思う。将来的に機材を拡張しても無駄にならないのは地味にでかい。使えるマイクは何本持っていてもいい。
接続の仕方とPCでの設定方法
このマイクの大きな特徴であるUSB/XLR接続なんですが、難しく考えることはありません。
USB接続で使う場合は付属のケーブルやスマホ(android)につなぐだけ!勝手に認識してくれます。電源も勝手に入りますのでそのまま後は使うだけです。かんたん!これがUSBの良いところ。
音が鳴らない場合はPC側でオーディオ入力が選択されてない場合があるので、チェックしてみましょう。
ここで入力ソースを切り替えます(Windows11)
ちなみにXLR接続する場合は別でオーディオインターフェースを用意する必要があります。マイク内部にあるアンプ・インターフェースを使わずに外部の機械で増幅するということですね。
手持ちのミキサーがちょうどFIFINEのやつなのである意味ベストマッチングです。このミキサーはカンタンな配信とかでめちゃくちゃ便利なので一台持っていてほしいヤツ。
マイクの音質サンプル
ここでは今回のAmpliGameAM8のUSB接続とXLR接続、あとおまけでコンデンサーマイクのMXLのV67を同じ環境で録音しました。
AM8のUSB接続サウンドサンプル
まずはAM8のUSB接続から。ちょっとモコついてるのはたぶんふうがが鼻声だったせいです。そこはすいません。ちょっと感度的には高い部類ではないみたいなのでボリューム大き目でマイクに極力近づけて話すといい感じに録れそうです。
AM8のXLR接続のサウンドサンプル
次にAM8のXLR接続で録音しています。はっきり言ってUSB接続よりクリアでシャキっとした音質になっています。こんなに違いがでるんですね。もちろんマイクの距離が厳密に一緒じゃなかったりはしますが、ここまでの音が録れるのであればコンデンサーマイクじゃなくてこちらを買う選択肢は全然ありです。
比較用 MXLのコンデンサーマイクV67
比較用にラージダイアフラムのコンデンサーマイクMXLのV67で録っています。コンデンサーマイク特有の繊細な表現や音の空気感はよく表現できていますが、細かい音を拾いすぎる部分はあります。サ行の鋭さが耳障りになる場合もあります。また、高音寄りで低音のふくよかさはダイナミックに負けているように感じますね。
使ってみて感じたこと
実際にPCに接続して使ってみましたので、感想を書きだしてみました。
音圧に強い低音のふくよかなダイナミックの良さを味わえる
Vtuberとか配信界隈だとやたらコンデンサーマイクが持てはやされている印象が強いのですが、海外の配信者やストリーマーを見るとダイナミックマイク使用率は高いです。感度が高くて細かい音をとらえるコンデンサマイクは確かにいいのですが、急激な音量変化に強かったり湿度とか衝撃に強かったりダイナミックの利点は実は多いですに刺しっぱなしでガシガシラフに使えるマイクっていいですね。
また、サンプルで分かる通り低音の太さがしっかり録れます。これはコンデンサーマイクだとなかなか難しいところです。男性のストリーマーや配信者で低めのボイス売りで行くのであればこっちのほうが向いていると言っていいでしょう。叫んでも意外となんとかなる。
ふうがも勢いでコンデンサマイクを買って音響沼にはまったクチですが、やっぱり使用や保管については気を使いますね。ダイナミックはほんと丈夫でいい。
ポップガードスポンジついててマイク吹きが少ない
写真で見てもらったと思うんですが、割と分厚いスポンジのポップガードがついています。もともとポップガードと言うのは「吹き」という息が強くかかってしまった時の「ボフボフ音」を軽減する役目があります。思わず笑っちゃった時とかにマイクがボフってなりますよね、アレです。
ガードが付いている為よっぽど吹かない限りは大きなポップノイズは入らないです。ガードなしのマイクで喋っちゃうとボフボフしてて聞きづらい録音になってしまうこともあり注意が必要。
気になるのは交換用のガードスポンジはあるのか‥という点。試してないけど汎用のヤツが付けば解決なんだけどね。あとで色々試してみるか。
USB直繋ぎもXLRでミキサー接続もできるお得感
何回も言いますが、これが大きなポイントです。
実はどんなにいいUSBマイクを買ったとしても将来的に一つの問題点にぶつかります。
オーディオインターフェースを買いたい、ミキサーを使いたい・・
こういう時、USBのみのマイクは実質全部無駄になります。XLRマイクを買わなきゃいけないからです。悲しいですがUSBマイクには限界がある場合が多いです。ソフトウェア側で色々出来はしますがやはりオーディオインターフェースやミキサー導入は最終的に見込んでおくべきでしょう。
そういう時に・・・、そうです。マイクが無駄にならない。これよ。
あると便利なマイクアーム
そんな最強に使い勝手良さそうな今作ですが、ちょっと気になるのはマイク角度調整のネジが弱い・・気がする点です。通常使用では問題ないのですが、がっつり重いXLRケーブルを使うと引っ張られて角度が変わってしまうことがありました。マイクの上部から集音するので角度のずれは避けたいです。
また、付属スタンドの安定感は抜群ですがキーボードタイピングやマウスクリックをだいぶ拾います。
そんなこともあり、かの有名なSM7Bを使っている写真とかでよく見かけるようにマイクスタンドを別売りで導入することですべて解決します。しかもさらに口の近くに持ってこれるので音質も◎に。
ダイナミックは口の近くにがっつり持って行ったほうがいいので、できればマイクスタンドでセッティングしたほうが良い結果になりやすいです。
こんな人にはぴったりかも
今すぐお手軽本格ゲーミングマイク
AmpliGameAM8Wのレビューまとめ
ということで、FIFINEさんのAmpliGameAM8Wでした。
コンデンサマイクなら音質が良い!ではなくダイナミックマイクのほうが使うシーンによっては有用になります。どんなことにマイクを使うのか、どういう機材にしていくのか、そういうことを考えていくときに考慮の一つに入る一本だと思います。
難しいこと考えずに使い勝手よくてかわいいマイク欲しいゲーム配信者は気にせずポチって良いと思う。価格もお手頃だし、損はありませんよ。
ゲーム配信、ディスコとかで気にせずガシガシ使えて保管も楽で、見た目も良くて将来機材を変えても使える・・・あれ最高じゃんねコレ。