XLRタイプのコンデンサーマイクを使う際に必ず必要になるオーディオインターフェース。配信するにもVtuberするにも避けて通れない機材ですね。今日はおすすめ5台を紹介していきます。
機材のグレードアップで音質が上がれば配信の質は何倍にもなります。さらなる再生数・同接アップを狙うなら環境改善も視野に入れよう!
- この記事は?
- ・コンデンサーマイク使用時の必需品であるオーディオインターフェース。間違いない5台を選んでみました。初めての一台選びの参考にどうぞ
おつかれさまです。ふうがです。
高音質で録音するぞ!ということでコンデンサーマイクを買おうとした時に、マイクの種類によっては単体で動かず、別の機材が必要になるという話を聞いたことがありませんか?。
ちょっと専門的は話になりますが、XLRという端子でつなぐタイプのコンデンサーマイクは機材側から微弱な電気を流してあげないと動きません。そして録音した音をデータに変換してパソコンなどに送ってあげる橋渡ししてあげる機械が必要になるんです。
そう、それがオーディオインターフェースという機械です。
他にもマイクやBGMなどの音量バランスを調整する(ミキサー)機能や、エコーなどの効果を掛けたりすることもできる機種もあります。配信者には必需品ですね。
うん、難しすぎる。とりあえずどれを買えばいいの?
ということで、前提の知識がないと何を言っているかよく分からない・・・という方もいると思います。とは言え必要なんだから買いたい!どれなら大丈夫なの?!という問いにお答えすべく5種類のオーディオインターフェースをご用意しました。とりあえずハズレのないヤツらです。
機材に悩み過ぎて先に進めないのはもったいない。まずは買ってみてから覚えたほうが圧倒的に上達は速いですよね。あとは勢いとやる気、それだけですよ!
オーディオインターフェースとは
まず一番初めに、コンデンサマイクには接続方法が2種類あることを覚えておきましょう。それはUSBとXLRです。ここを意識しておかないと機材を揃え間違えてしまうことになります。
自分の持っている、または買おうとしているマイクはどのタイプなのか必ず確認してくださいね。
コンデンサーマイクの接続タイプの違い
それぞれのマイクの特徴を表にまとめてみました。
プロ向けになるにつれてXLRタイプが基本となります。今後のグレードアップを検討しているならUSBを使わずXLRから慣れるというのも手だと思います。
USBとXLR、それぞれの接続方法は?
USBとXLRのマイク接続方法を図に表してみました。
見てのとおり、XLRタイプのコンデンサーマイクを使う為には一台機械をかませていますね。
今回はその機械(オーディオインターフェース)の選び方ということです。
こんな時にオーディオインターフェースが必要
今回紹介するようなオーディオインターフェースが必要なケース
- ダイナミックではなく、コンデンサタイプのマイクである
- そのコンデンサマイクは接続方法がXLRタイプである
自分に必要かどうかわかったら、早速紹介していくよ。
配信者におすすめ!オーディオインターフェース5選
それでは早速おすすめの配信者向けオーディオインターフェースをご紹介していきます。
YAMAHA AG03
配信者から歌い手、お部屋ミュージシャンまで愛されるお馴染みの名機、なんにも分からないけど失敗はしたくないという方は迷わず選んでいい安心のYAMAHA製。
商品名 | AG03 |
入力チャンネル | MIC/LINE:1、ステレオ(LINE)/ モノ(GUITAR):1、AUX IN:1 |
出力チャンネル | MONITOR OUT:2、PHONES:2 |
寸法 | 129 mm × 63 mm × 202 mm |
オーディオインターフェース入門と言えば!という代表的な一台です。YAMAHA製というのも安心感がありますね。ぱっと見の使いやすさやお手軽価格ということで人気があります。
マイク入力は1本ですが、一人で配信する分には問題はありません。マイク付きヘッドセットにも対応した端子がついておりゲーム配信でヘッドセットを使う人にもおすすめできますね。
基本はパソコン接続ですが、別売りのアダプタキットを使うことでiPhoneやiPadでも使用することができます。パソコンを使わない配信でも高音質で録音できるので、これとスマホだけで配信するようなシーンでも活躍しそう。
迷ったらこれ買っておいてOKと自信を持って言える頼もしいヤツです。
1万円くらいのマイクとこいつがあれば普通に個人が配信する上で支障が出ることはないのでは?というほどのバランス型。
なぜかAG03と上位機種のAG06の価格差が少なくなっています(相場高なのかAG03が割高に・・)。設置スペース的に許されるのであればAG06行くのも手だと思います。
Soundcraft Notepad-8FX
もう少し入力端子・ミキサーが欲しい、ちょっとこだわりたい。そんなあなたにはNotepadシリーズ。ユニオンジャックをあしらったカッコいいデザインはデスクトップでも存在感ばつぐん。
商品名 | Notepad-8FX |
入力チャンネル | MIC/LINE:2、ステレオ(LINE)/ モノ(GUITAR):2、RCA IN:1 |
出力チャンネル | MASTER L/Rライン出力(XLR):1、PHONES:2 |
寸法 | 129 mm × 63 mm × 202 mm |
さきほどのYAMAHAと並ぶ入門用スタンダード機だと思います。YAMAHAのやつと仕様がいろいろ違いますが、基本的な音質は同程度と考えていいので気分で選んでも問題ありません。
ただ、こちらの機種(notepad-8FX)はマイクが2系統入力でき、しかも両方ともファンタム電源を流せるので同時に2台のコンデンサマイクを使うことができます。これがYAMAHAのAG06だとマイク2系統の内、1系統しか電源を流せません。分かりにくいですが大きなアドバンテージです。
他にも入力ごとに高音・中音・低音をツマミで細かく調整することができます。もちろんソフトウェア側からでも調整はできますが、直感的に調整できるのは大きいですよね。エフェクトのかかり方なんかもミキサー上でいじれちゃいます。
ちなみにこちらもYAMAHA同様、iPadなどとの接続可能です。(アダプタ別売)
あと、デザインが好き。
とりあえずのYAMAHAから卒業、少しマニアックさを出していきましょう。2本のマイクがあるので2人同時の収録やステレオでの音録りなんかもできちゃうね。
Steinberg UR12
シンプルにXLRをUSB入力したい、加工やらミキシングはPC側でもできるしね。そんなあなたはこちら。差して繋ぐだけ。お値段もスペースもコンパクト、音質はSteinbergなので安心してOK。
商品名 | UR12 |
入力チャンネル | MIC/LINE:1 Hi-z用 : 1 |
出力チャンネル | PHONES:1 LINE: 1 USB: 1 |
寸法 | 159x46x144 mm |
今まで紹介してきたインターフェースとは少し毛色が違います。これは純粋にマイクとPCを繋ぐ機能に特化したものです。AG03やNotepad-8と比べると小型でシンプルですね。
見てのとおりマイクを差す場所、そしてボリュームのツマミ、背面にはUSBポートと非常に分かりやすい構成です。本体もコンパクトなのでノートパソコンと一緒に持ち運んだりすることもできますね。あまり机のスペースを占領されたくないユーザーにもおすすめ。
音質の調整やエコーなどのエフェクトはこのインターフェース単体ではできませんが、パソコン側のソフトウェアイコライザーやOBS(配信ソフト)などを使うことでなんとでもなります。
こちらはハードウェアミキサーというよりは、マイク繋ぐという為のものなのですごく分かりやすいです。全然これでも戦えます。
Focusrite Scarlett 2i2 (3rd Gen)
ハードウェアミキサーみたいな派手なのはいらない。でもマイク入力の音質やレイテンシ(遅延)にはこだわりたい!そんな時にはこの赤いボディにおまかせあれ。マイク入力も2系統、音質にこだわるパーツと技術たっぷり。
商品名 | Scarlett 2i2 |
入力チャンネル | MIC/LINE(XLR):2、 |
出力チャンネル | ライン出力:1、PHONES:1 |
寸法 | ー |
いよいよガチDTM機材感が出てきました、この辺から入門編を卒業してオーディオインターフェースそのものの品質や音質を求めていく世界となります。
これは先ほど紹介したUR12と同様に多機能なハードウェアミキサーを持たないタイプです。あくまでマイクや楽器を入力してPCに引き渡すことに特化しています。その分内部構造などにコダワリが詰まっており音質向上が期待できるということですね。
Focusriteのマイクプリアンプは30年以上の歴史を持つ伝統的なブランド。音質や遅延などに対してシビアに詰められた設計は世界中のアーティストに愛されているそうです。
配信とは少し違いますが、DTM系のソフトウェアやエフェクトもバンドルされているのでこれから音楽系もやってみたいという方には特におすすめできます。
配信やVtuberのマイク用にもバッチリですが、音楽制作などでの非常に評価の高い一台。歌ってみたや演奏・DTMなどを手掛けるなら候補に入れたい。
TCHELICON GO XLR
配信者向けオーディオインターフェースの最終形態。ホロENのメンバーを始め、有名Vtuberも多数使用実績あります。見た目だけでもう倒れそうなくらいカッコいいしネット配信に必要な機能を全て備える神機なんで、お金があるなら買っておこう。
商品名 | GO XLR |
入力チャンネル | MIC/LINE(XLR):1 MIC(mini) : 1 OPT : 1 |
出力チャンネル | LINE(mini): 1 |
寸法 | 82 x 285 x 174 mm |
今回のオーディオインターフェースご紹介の真打登場。すでに見た目からヤバい雰囲気がぷんぷんしてますね。これはカッコいい。配信者ならいつか欲しいと思っているはずの名機。
各入力のミキシングや視覚的な調整のしやすさはもちろん、最高の音質を実現するプロ用アンプを搭載し、機材単体で高品質なイコライザー・コンプレッサー・ディエッサーなどを装備、虹色に光りまくるLEDイルミネーションや勝手にフェーダーが動くモーターフェーダーなどマニア心をくすぐりまくる機能満載。マジでほしい。
急な咳とかの時に瞬間ミュートしたり、放送禁止の「ピー音」を入れたりもボタン一つでOK。それ以外にもいろんな効果音を4つのボタンにプリセットできちゃう。これもうラジオ局じゃん。
何不自由ない配信環境が作りたくて、派手なインターフェースが好きならマストバイ。
配信者、Vtuberのためにあるようなオーディオインタフェースの王。
まだまだこんなのもあるよ
掘り下げればまだまだありますオーディオインターフェースの世界。用途や予算にあわせてどんどん開拓していくのはまさに機材沼の第一歩。
バ美肉勢にお馴染み本格派 ROLAND VT-4
Vtuberの中でもさらにハイレベルなバ美肉ボイチェン勢念願のハードウェアボイスチェンジャーです。
ピッチやフォルマントの微調整やリバーブまでリアルタイムで制御。ソフトウェア調整ではないので限りなく遅延(レイテンシ)が無く、まさに夢のボイスチェンジャーマシン。
ボイチェンVtuber勢はいつか欲しいと思っているはず・・。
配信者が夢見る超絶機 RME Babyface Pro FS
余談ですが、「こんなん買えねぇよ」の部類にノミネートする伝説の1台。RODEとかNEUMANNの高級マイクとコイツがあれば流通レベルの録音できるだろっていうシロモノ。ホロライブでも愛用しているメンバーがいる噂のガチ兵器。
今は品薄で価格が跳ね上がったりしている。価格が落ち着くか後継機がでたら検討してみてもいいかも。いや、私も使いこなせる自信まったくないけどね。
コンデンサーマイクを選ぶなら!
まだマイクも決めてないよ!という方はこちらにマイク系の記事もありますので参考にしてみてくださいね。探すときは接続方式がUSBかXLRかを注意しておきましょう。
クリアでリアルな高音質配信はもう目の前ですよ!
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
マイクと同じくらい重要なオーディオインターフェース選び。目の前の値段だけで選ばず、用途をしっかり見極めてちゃんとした物を揃えれば長く愛用することができると思います。
あなたにぴったりの一台が見つかりますように。。